有難屋マガジン

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2018.04.18

【3日目】京都を目指して新たなスタート!日本橋から始めよう!

旅・お出かけ

【3日目】京都を目指して新たなスタート!日本橋から始めよう!
 

こんにちは。有難屋マガジンのよこちんです。
今回は東海道 日本橋→品川宿をご紹介します。
東海道一の難所である箱根峠を制覇したことで、今度は東海道を歩いてみようという新たな目標が!いよいよ京都までの長い旅の始まりです。

 
【3日目】京都を目指して新たなスタート!日本橋から始めよう!

現在の日本橋は明治時代に建造されたもの。

 

知っているようで知らない?東海道五十三次。

東海道を整備した徳川家康ですが、単にみんなが旅をしやすいように整備してくれた訳ではないんです。支配基盤を固める上で「情報伝達や物資輸送を高速・安定化させること」が重要と考えたからです。
そして高速化を実現させるために「宿駅伝馬制度」が敷かれました。昔から伝馬制という制度はあったのですが、家康によって本格的に再整備されました。
要は「駅伝」です。1人で手紙や物資を運ぶより、リレー形式にした方が効率的ですよね。その「中継所」として東海道に53の宿場を設置しました。「東海道五十三次」の53と言う数字は宿場の数なんです。
余談ですが、日本橋の真ん中には「日本国道路元標」なるものが設置されています。これは、家康が整備した五街道の起点を踏襲し、明治政府によって国道の起点と定められたものです。

 
【3日目】京都を目指して新たなスタート!日本橋から始めよう!

実物は橋の中央にある。写真の道路元標は歩道に設置されている複製。

 

江戸時代の面影を探して。

箱根峠から始まった変則的な東海道歩き旅ですが、今回からが正式な東海道歩き旅のスタートです。
しかしいざ出発してみるも、時々買い物や映画鑑賞のために訪れる街なので、東海道歩き旅という感覚にはなれません。いつもと違うのはスポーツウェアにウォーキングシューズ、リュックサックを背負っている出立ちくらいです。都心ですから往時の面影はほとんどありませんが必死に探します。
日本橋、京橋、銀座、新橋・・・。買い物客や観光客でごった返しています。「都心で面影を探すのは難しいよなぁ」と半ば諦めて歩きます。
日本橋、京橋、銀座、新橋・・・。
日本橋、京橋、銀座、新…・・・。んっ・・・。面影発見!!
「地名」って昔の面影を色濃く残してますよね!「日本橋」は言わずもがな江戸時代にかけられた橋の名前。「京橋」もかつてかけられていた橋で、京へ上る最初の橋であったことからつけられた名前だそうです。「銀座」は江戸時代に設置された銀貨鋳造所が由来で、「新橋」もかつて江戸城外堀にかけられていた橋の名前です。地名ってロマンがありますね。想像力を働かせながら歩けば、目の前には江戸の町が広がります!

 

江戸の門を抜け、始まりを再認識。

【3日目】京都を目指して新たなスタート!日本橋から始めよう!

この先ずっとお世話になる公式な標識。歩いた距離を知る上でおおよその目安になる。

 

とは言っても、歩く道の大半は想像力が必要な国道沿いです。元々集中力のない人間ですから想像力を働かせ続けるのにも限界があります。東京と江戸を行きつ戻りつ歩いていますが、江戸にいる時間よりも東京にいる時間の方がだんだんと長くなっていき「もはやこれまで・・・」と現実に戻った刹那、眼前に視界を遮るものが。都心の街並みにはおよそ不釣り合いな、しかも歩道を塞ぐように立ちはだかる草むした壁。近くにあった案内板を見ると『高輪大木戸跡』とあります。
これは江戸の出入り口に設置された「門」のようなもの。当初は街道の両側に築かれた石垣の間に木戸が設けられ、夜間には木戸が閉められていたそうです。後に木戸が廃止されて石垣だけが残りました。残念ながら現在は片側の石垣しか残されていませんが、それでも十分に当時の様子が偲ばれます。
目に見える面影見つけました。

 
【3日目】京都を目指して新たなスタート!日本橋から始めよう!

高輪大木戸跡。街道脇に今も石垣が残っている。

 

大木戸跡をすぎるとまもなくJR品川駅に至ります。駅前を過ぎ、線路の上を跨ぐ八ツ山橋を渡れば品川宿の入り口です。品川宿は江戸を発つ人を見送ったり、江戸に入る人を迎えたりする人達で賑わい、参勤交代の大名行列もここで一旦身支度を整えてから江戸に入りました。今は商店街となっている通りの道幅は約7m。江戸時代の頃のままで、大名行列がすれ違える道幅なんだそうです。
また「北の吉原、南の品川」と言われたくらい遊郭が多い場所でしたが、現在では花街だった当時の面影は全くありません。想像で我慢しましょう。

 
【3日目】京都を目指して新たなスタート!日本橋から始めよう!

かつての品川宿は商店街となり、今も変わらず人々で賑っている。

 

次回は品川宿→神奈川宿

次回は品川宿から神奈川宿を目指します。いよいよ江戸を出て本格的に東海道歩き旅の始まりです。お楽しみに!

【高輪大木戸跡】

【所在地】東京都港区高輪2-19
【アクセス】都営地下鉄・京浜急行「泉岳寺駅」から徒歩約5分。JR品川駅から徒歩約15分

 

 
 

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