2018.07.11
ひとり暮らしの高齢者がケガなどで思うように動けなくなったとき、頼りになるのが配食サービス。今回は、1食分のおかずがトレーにまとまった、冷凍タイプの配食サービス「食宅便」を注文して試食してみました。その味と利便性をレポートします!
こんにちは。有難屋マガジンN川です。
母が背中をいため歩くのが困難になったので、しばらくの間、ヘルパーさんと配食サービスの助けを借りることになりました。
日々の食事は、市の補助が出る地元のお弁当配達業者さんにお願いしたのですが、冷凍庫にも冷凍タイプの配食サービスをストックしておくことに。
「新聞広告を見たことがあるから」という本人の意見により、
(高齢者は新聞広告に弱いなあ)
日清医療食品の「食宅便」をネット注文しました。
私が選んだ「おまかせコースAセット」は、
「鰈(カレイ)のムニエル」
「トマト煮込みハンバーグ」
「帆立のチャウダー」
「鶏肉のレモンペッパー焼き」
「鰆(サワラ)の生姜煮」
「牛肉の味噌煮込み」
「海鮮あんかけ焼きそば」の
7食分で3,920円。ほかに配送料が390円かかります。
ネット上でお届け日や午前中指定できるのが便利でした。
こんな感じで届きます
早速「鰈(カレイ)のムニエル」を試食します。
パックの端をハサミで斜めにカットし、電子レンジでチン。
別でラップをかける必要がないので簡単です。
食べてみると、かなりおいしい。
薄味ではありますが物足りないほどではなく、
素材の味が生きている感じ。
副菜もいろいろ付いているので、食べていて飽きません。
母も満足したようでした。
高齢になると、調理が面倒になって、おかず1品や、パンなどで食事を済ませてしまうことが多いと思います。
お惣菜を買うにしても、品数が多ければそれだけ割高になる。
その点、このサービスは主菜と副菜が1食単位でまとまっているので、面倒なく肉や魚、野菜などをバランス良く摂ることができ、離れて暮らす家族も安心です。
ひとり暮らしの高齢者は、賞味期限切れの食品を冷蔵庫にため込みがち。
家族がこまめに生鮮食品をチェックするのも限界があります。
このサービスは、10ヶ月程度ストックしておける冷凍タイプなので通常の配食サービスやお弁当に比べ、
「悪くなっちゃうから食べなきゃ!」と焦ることもなく余裕をみて管理できそうです。
トレーは、小分けの入れ物などに分かれておらず、1枚になっています。
自治体にもよりますが、基本的には残った汁をサッと水で流して、外袋に入れて、プラスチックゴミとして捨てればOK。
ゴミの分別は案外高齢者にはハードルが高いので、ここが楽なのは助かります。
今回はネットで注文しましたが、「食宅便」は電話でも注文できます。
本人がネットに慣れない場合でも、「残りが少なくなってきたな」と思ったときに自分で注文できれば、家族の負担が少なくて済みますよね。
今回、私は通常食を注文しましたが、「食宅便」には血圧が気になる人向けの「塩分ケア」、体重増加が気になる人向けの「カロリーケア(1,600kcal /1,200kcal)」、たんぱく質の調整が必要な人向けの「たんぱくケア」、「やわらかい食事」などいろいろなタイプがあります。
また、今回私は7食おまかせのセットを注文しましたが、メニューを1食ずつ選んだり、定期的な配達を頼んだりこともできるようです。
この1トレーの中におさまっているのはおかずだけです。
別でごはんも注文することはできるのですが、わが家では冷凍しておいたごはんや冷凍食品の焼きおにぎりをチンしたりして対応しました。
他社の商品でごはんまで1トレーというものもありましたが、それだとやっぱり1食分の量が少ないんですよね。
少食の人向けなんだろうな。
管理栄養士さん監修で、味のクオリティも高いのでこれが適正価格なのでしょうが、1食560円は、3食をこれに切り替えるにはちょっと高級です。
わが家では地元の業者さんのお弁当をメインにして補助的に利用しましたが、そうでない場合は、1日1食を「食宅便」にして、朝や昼をシリアルやパンなどで済ませるのが現実的かもしれません。
他社には、もう少しお手頃な値段の商品もありました。
配食サービスにもいろいろなバリエーションがありますが、栄養バランスが良い食事を、チンするだけで食べられるって、有難いなあ。
いい時代になったものだと思います。
(有難屋マガジン・N川)
ありがたや〜