2017.12.01
出典:西粟倉・森の学校/読みもの/【ヒトテマキット開発秘話】つくる豊かな暮らしへの憧れがカタチになりました。
(http://zaimoku.me/mag/hitotemakitto_kaihatuhiwa/)
こんにちは。有難屋マガジンのとみーです。
日を追うごとに冷え込み、夜が長くなっていく季節になりました。
今回は、そんな秋の夜長に気軽にDIYを楽しめる「ヒトテマキット」をご紹介。
わたしも中学校以来、久しぶりに彫刻刀を握ってつくってみました。
「ヒトテマキット」は、自分の手で木をけずって、みがいて食器をつくることができるキットです。 おやつの時間に使えそうなデザートスプーン、マドラーから調理に役立つ木べらやしゃもじまで、幅広くラインナップ(全15種類)。 すべて、型から大まかな形が取り外せるようになっているので、気軽に「木のオリジナルカトラリーづくり」を楽しむことが出来ます。
材料となるのは、日本の森を元気にするために切り出された間伐材。
それを建材に加工する際に出てしまう端材が「ヒトテマキット」になります。
この「ヒトテマ」は、山の恵みを無駄にせず、環境を整えていくことにも繋がっていくのです。
製造販売を行う「西粟倉・森の学校」のWEBサイトでは作り方の動画も見られます。
出典:西粟倉・森の学校/読み物/スタッフによるヒトテマキットの作り方を動画で紹介!
(http://zaimoku.me/mag/hitotemadouga/)
「西粟倉・森の学校」のオンラインショップでは「ヒトテマキット」だけでなく、置くだけで簡単に無垢の床にリノベーションできる「ユカハリ・タイル」など、暮らしの中に木を取り入れられるアイテムが盛りだくさん。
木の温かみを身近に感じられる暮らしは、なんだかゆったりしていそうで魅力的です。
今回私が挑戦したのは、ヒトテマキットのなかでも初心者向けの「デザートスプーン」。
彫刻刀とクラフトナイフ、3種類の紙やすりがセットになった「はじめるキット」も一緒に購入しました。
中学校以来、約10年ぶりの彫刻刀。クラフトナイフは初めて使います。
はじめるキットとヒトテマキット(デザートスプーン)。
ヒトテマキットのパッケージには詳しい作り方説明書や型紙も入っていました。
型からはほとんど切り抜かれている状態なので、本当に簡単に取り外すことが出来ました。
まずは彫刻刀で、すくう部分(カーブの内側)を削り取っていきます。
「木を削る」なんて、普段の生活の中では絶対しないこと。
図工の時間に版画を作った時の感覚を思い出して懐かしくなりました。
ヒノキは柔らかい木材なので、刃をたてると「するするっ」と削れていきます。
ピーラーで野菜の皮を剥く感覚に近かったです。 削るたびに、ふわーっとたちのぼるヒノキの薫り。
いつもの部屋で、森の工房にいるかのような気分を味わえます。
すくう部分と柄のつなぎ目あたりはちょっと苦戦しました。
自分が楽しくつくるためのものだから、じっくり試行錯誤するのも悪くない。
内側を削った後は救う部分の外側、裏側、柄をクラフトナイフで削っていきます。
柄の角を削ると一気に「素材」から「道具」っぽく見えてきました。
少し削っては柄を握り、すくう部分を指先で撫で、気になる部分を削り、また触れて…を繰り返しながらじっくり向かい合っていると、だんだん愛着が沸いてきます。
やすりで磨くと、うっかりつけた傷も良い味に。
先端を薄くしすぎたのは反省点です。
形が整ってきたら紙やすりで磨いて、オリーブオイルを塗ってメンテナンス(割れや変形の予防になるそうです)。
削っただけでは荒っぽかった表面も、かなり滑らかに仕上げられました。
この形に仕上げるまで、約1時間半。
わたしは一気に仕上げてしまいましたが、作業の中断・再開が簡単なので毎日すこーしずつ仕上げていくことも出来そうです。
仕上げて使い始めてからも、「ここの出っ張りが気になるな…」なんて時に自分の手で使いやすい形に調整できるのも、手作りならでは。
自分の手でじっくり仕上げたカトラリーで、いつもの暮らしをちょっとだけありがたいものにしてみては?
この後、カップのアイスをきちんと器に移して、できたてのスプーンでひとくちずつ味わって食べました。 丁寧な暮らしのはじまりです。
(とみー)
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ありがたや〜