銀座や丸の内を歩いていて、屋根のない赤い2階建てバスを見かけたことはありませんか？あれは「スカイバス」といって、短い時間で手軽に東京観光ができるバスなんです。今回は、東京は初めてという方にも、長年住んでいる方にもおすすめのスカイバスの旅をご紹介します！

こんにちは、有難屋マガジンのN川です。
友人と映画を観に行った帰り、初めてスカイバスに乗ってきました。
東京生まれの彼女いわく、東京で育った人って、案外、東京タワーなどの観光名所に行かないものなんですって。
私は福島育ちなので、東京タワーは修学旅行で行きました。
「東京」と書いてあるタワーの絵入りの置物が、今でも実家の居間に飾ってあります・・・。

いつもとは違う角度で東京の風景が楽しめる

私たちが選んだのは、所要時間50分の「東京タワー・レインボーブリッジコース」。
土日祝日は朝10時半から夕方5時半まで1時間間隔で運行している定番ツアーです。
友人がWeb予約をしてくれたので、20分前に丸の内にある三菱ビル1階のスカイバスチケットカウンターに向かいました。
その場で1,800円のチケットを購入。
「同じ料金なら1階より2階がいいな〜」と思ったら、スカイバスには1階席はないのだそうです。すべて2階席。よかった！
バスの中にはトイレがないので、しっかり済ませていよいよ出発。
外国人のお客さまもいて、ガイドさんが英語・中国語・韓国語のガイダンスが聞けるイヤフォンを配っていました。

乗り込んでみて驚いたのは、2階建てによる目線の高さ＋天井がないオープントップ構造の開放感。
角度が違うだけで、いつも見ている東京駅も、皇居に通じる行幸通りも、まるで別の場所のようです。

屋根がないって気持ちいい

東京タワー周辺をサクサク説明してもらえる

このツアーには、下車して説明を聞いたり、建物の中を見たりする時間がありません。
観光はすべて車窓から。これが、面倒がなくてラクなんですよね。

バスはまず東京タワーに向かいますが、その途中も、ガイドさんが「日本初の高層ビル・霞が関ビル」や「虎ノ門の再開発」の話をしてくれるので退屈しません。
そしていよいよ東京タワーが私たちの目の前に登場。
屋根のないバスだと、車を降りなくても大迫力です！

真下から見た東京タワー

タワーのまわりをバスがぐるりと1周する間、ガイドさんが「次は、ビルの隙間から見えますよ〜」とすべてのシャッターチャンスを予告してくれました。
そのたびにスマホのカメラを構える私たち。
このツアーの醍醐味は、“お上りさん”をどれだけ楽しめるかにかかっているかもしれません。

まるで強風アトラクション！？のレインボーブリッジ

ツアーが一番の盛り上がりを見せたのは、レインボーブリッジでした。
凄まじいまでの風の強さ。まるでテーマパークの強風アトラクションです。
事前に「帽子が飛んでしまうことがあるのでご注意を」とアナウンスされていたのですが、帽子どころか寒さ対策にと巻いていたストールまで飛ばされそうでした。
バタバタしないようにと手で押さえていたけれど限界があったようで、後ろの小学生に
「お母さーん！前の人のマフラーが当たるー！」と
叫ばれる始末。謝ってストールを取りました。
ちびっ子よ、ゴメン・・・。
高速道路をオープンカーで走っている人をよく見ますが、こんな感じなのかなあ。
私たちはコースの中のほんの一部だからいいけど、この状態で数時間ドライブって、激しすぎて疲れそうです。

このアングルのレインボーブリッジを見る機会はなかなかない

豊洲〜築地のあたりは、いろいろなものが建設中でした。
東京五輪に向けて街は変化の途上。
今と1年後では景色がガラリと変わりそうです。
五輪といえば、ロンドン五輪とリオ五輪の日本選手団凱旋パレードには、スカイバスが使われたんだとか。
私たちが乗ったのが、ちょうど使われた車両だとガイドさんが言っていました。

本当は50分のコースなのですが、私たちが乗った日は日比谷でデモがあったせいで渋滞し、丸の内の同じ場所に戻ってきたのは1時間後でした。
渋滞中にガイドさんが築地のおすすめのお店などを紹介してくれたので個人的にはむしろおトクだったのですが、遠方から参加される方は、時間が前後することも考えて飛行機や新幹線の時刻までに余裕をとっておいた方がいいかもしれませんね。

遠出しなくても、1時間ちょっとで観光気分が味わえる。
ああ、バスツアーって有難いなあ！

 
（有難屋マガジン・N川）
 

「スカイバス東京」

ありがたや〜