有難屋マガジン

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2018.04.13

【2日目】東海道最大の難所「箱根峠」を上って上って上り切る!

旅・お出かけ

【2日目】東海道最大の難所「箱根峠」を 上って上って上り切る!
 

こんにちは。有難屋マガジンのよこちんです。
今回は箱根峠後編(小田原宿→箱根宿)です。前回のゴール箱根宿から小田原宿を目指して峠を下るかと思いきや、まさかの逆ルートを選択。そう、ふたたびの上りです。峠って「山を上って下る」って書きますよね。上って下るから「峠」なんです。上って上ったら、もうそれは「峠」ではないですよね。じゃあなんなんでしょう?知りません、自分で決めた道ですから。とにかく「峠」上ります。

 

三枚橋から箱根湯本駅方面を望む。橋を渡ると峠が始まる。

 

東海道沿いにあった2つの関所。

江戸時代になると、幕府は江戸を守るため全国に多くの関所を設け、東海道沿いにも2つの関所を設置しました。浜名湖畔の「新居(あらい)関所」と、箱根峠の「箱根関所」です。
箱根峠が難所と呼ばれたのには、峠が急峻であったことに加えて関所での厳しい取締りがありました。『入り鉄砲に出女(でおんな)』といって、江戸に鉄砲を持ち込むこと、人質として江戸に住む大名の奥方が国元に許可なく帰ることを厳しく監視しました。例えるなら海外旅行の際の手荷物検査や出入国審査のような感じでしょうか?今では当時の関所の厳しさを感じることはできませんが、峠の厳しさは身にしみて実感することと相成りました。

 

江戸時代へと続く道。

小田原宿から箱根湯本駅の手前の「三枚橋」までは平坦な道が続きますが、三枚橋を超えたあたりから峠が始まります。三島〜箱根宿間(前回)と、小田原〜箱根宿間(今回)では距離的にはさほど変わりません※。
ですが、今回のルートの方が間違いなくキツいです。勾配が明らかに急です。これはもう「登山」です。
そんな山道にも、往時の姿をそのままに残している場所がみられます。時折目の前に現れる「これより江戸時代の石畳」という路標。当時の石畳をひとつひとつ踏みしめながら深閑とした木々の中を歩いていると、いつの間にか江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚を覚えます。

※三島宿〜箱根宿は3里28丁(約14.7km)、小田原宿〜箱根宿は4里8丁(約16.5km)。

 
【2日目】東海道最大の難所「箱根峠」を 上って上って上り切る!

江戸時代に整備された石畳が今も残っている。

 

今も昔も変わらない旅人のオアシス。

登山をする時には糖分補給が必要ですが、箱根峠でも必要でした。峠を甘くみてました。後悔しても仕方がありません。先に進みます。
ちょうど峠を上りきる手前くらいでしょうか、茅葺き屋根の趣ある建物が見えてきます。そして軒先につるされた旗に目をこらすと「甘酒茶屋」の四文字が!疲れ切った僕にとって、最高の四字熟語です。座右の銘にしたいくらいです。
400年続くこの甘酒茶屋の名物は、もちろん「甘酒」です。しかもこの甘酒、江戸時代から使われている麹で作られているそうで、やさしい甘さが特徴です。他にも疲労困憊の旅人には嬉しい「力餅」という名前のお餅もあります。歩きたくはないという人にも、ぜひ訪れてほしい場所です。

 
【2日目】東海道最大の難所「箱根峠」を 上って上って上り切る!

江戸時代には4軒の茶屋があったが、今はここの1軒を残すのみ。

 

甘酒茶屋を過ぎてしばらくすると、木々の切れ間からキラキラ輝く水面が、チラチラ顔を覗かせ始めます。ここまでくればあと一息!一気に坂道を下れば、そこはもう芦ノ湖畔。襟を正して、いざ箱根の関所へ。

 
【2日目】東海道最大の難所「箱根峠」を 上って上って上り切る!

梅雨の時期には街道沿いにアジサイが咲き乱れる。

 
【2日目】東海道最大の難所「箱根峠」を 上って上って上り切る!

完全復元された箱根関所。当時の人の気持ちを考えると身が引き締まる。

 

次回は日本橋→品川宿

今回で序章である箱根峠編が終了し、次回から待望の東海道本編がスタートします!お楽しみに!

 

【箱根 甘酒茶屋】

【所在地】神奈川県足柄下郡箱根町畑宿二子山395-1
【休業日】年中無休(7:00〜17:30)
【アクセス】「箱根湯本」駅から〈畑宿経由元箱根港〉行きバスで26分「甘酒茶屋」下車すぐ

 

 
 

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